このような問題は歴史上何度も繰り返されている。
1950年代にはイギリスの医師リチャード・ドールとオースティン・ブラッドフォード・ヒルが喫煙と肺がんの関係を疫学研究で証明した。
タバコ産業はこれを否定するために、疑似科学的な研究に出資したり、健康リスクを矮小化する広報活動を展開し、科学者への個人攻撃や名誉毀損も行った。
資金力、政治力でタバコ産業の延命を図った。儲けるために。
当時の対立構造はこんな感じでしょう
愛煙家を味方につけたタバコ産業(多数) vs 禁煙運動(少数)
そういえば大学生のころ日本でもF1のブームが始まり、F1カーはタバコのロゴだらけだった。私もマールボロやキャメルやラッキーストライクを吸っていた。F1では1960年からタバコメーカーのスポンサー契約が始まったが2006年にはタバコロゴの表示が禁止された。日本でも1998年にテレビラジオの広告が禁止になっている。


初期には少数意見だったが、時間が経つにつれ証拠が圧倒的になる例は他にもある。
- アスベストと肺がんや中皮種
- 塩化ビニールと肝血管肉腫
- トランス脂肪酸と心血管疾患
- フッ素化炭素とオゾン層破壊
- 環境ホルモンと内分泌かく乱 などなど
日本では水俣病など公害問題は最たるものだけど、悪いとわかってても損得勘定が優先される。そして被害者になっても少数は見捨てられる。そして繰り返す。
『私たちの望むものは 繰り返すことではなく 変わり続けることなのだ』
こんな歌もありました。
こういうことを繰り返さないことが、地球にとって最良の労りで、環境問題を根本的に解決する方法だと知ってほしい。ほんとは知ってるのかもしれないけど。
「地球のために、未来を生きる子供たちのために再エネやります」と言っていたのに、「儲けが少なくなりそうだから撤退します」もおかしいです。
タバコCMってこんなだったんだ
https://youtu.be/rz20cTDSGG0
https://youtu.be/wq6i8z4qjcY
https://youtu.be/mom5-BqEDYo
https://youtu.be/Ez1CpA46qSs
こちらはトランス脂肪酸
「食べるプラスチック」って呼ばれてるんだよ。
みんな!美味しいもの食べすぎちゃだめだよ。

鈴木勝也 記