石狩洋上風力 低周波音測定記録 – 石狩市~札幌市

2024年5月25日 石狩市-札幌市北区-札幌市東区

日時:2024/5/25 AM1:00-AM5:00
風速:4-7m 風向:北西
天候:曇り 気温:8℃-10℃

測定地 / 風車からの距離
①石狩市花畔 約5km
②札幌市北区 約10km
③札幌市東区 約15km

いつものアコー社 精密騒音計(TYPE 6238L (A) RSRカード使用)を3地点に設置し、割りと風が強い深夜から早朝にかけて同時に測定してみた。

時間の経過における周波数の分布

縦軸:時間の経過、横軸:周波数の分布

検出したピーク位置(強く出ている周波数)

(赤)A群:1.10Hz – 1.64Hz – 2.20Hz(0.55Hz毎に倍音)この倍音の基本音は0.55Hzとなる
(青)B群:1.48Hz – 2.21Hz – 2.96Hz – 3.71Hz – 4.43Hz – 5.20Hz(0.74Hz毎に倍音)この倍音の基本音は0.74Hzとなる

基本音から算出した回転数

Aの基本音0.55Hz=回転数11rpm これは石狩洋上風車(定格回転数12rpm)と類似する
Bの基本音0.74Hz=回転数14.8rpm これは市民風力(定格回転数14.8rpm)と合致する

風車からの距離約5Km地点の石狩市花畔では、1基8000kw×14基の洋上風力と1基3000kw前後×22基の陸上風力が発生源であろう超低周波音の両方が届いている可能性が高かった。


◎検出したピーク位置
1.10Hz – 1.64Hz – 2.20Hz(0.55Hz毎に倍音)この倍音の基本音は0.55Hzとなる

風車から約10km地点の札幌市北区新琴似では洋上風力が発生源であろう超低周波音が検出された。


約15kmの東区苗穂ではピークは見られなかった。

2024年6月13日 | カテゴリー : 活動報告 | 投稿者 : furyoku-admin

超低周波音 – 北方ジャーナル2021年9月号

再生可能エネルギーを問い直す【5】
70年代からあった超低周波被害
“脱炭素”の御旗の下で回る風車の健康リスク

被害者を封じ込める国の不確かな姿勢

政府は再生可能エネルギーの占める割合を2030年度までに最大38%引き上げることを決めた。脱炭素社会の実現に向け主力電源に転換していくためだが、手放しでは喜べない。風力発電の立地する地域では低周波・超低周波音が原因とみられる健康被害が報告されているからだ。

北方ジャーナル2021年9月号

2024年6月10日 | カテゴリー : 風力発電 | 投稿者 : furyoku-admin